プエラリアで性欲は弱まる?
(1)エストロゲンと性欲の関係性
女性ホルモン”エストロゲン”は、女性らしい体を作るために必要なホルモンです。
バストやヒップに脂肪がつきやすくしたり、肉質をやわらかく変化させたりして、女性的な魅力をキープしています。
一説によると、エストロゲンは女性の性欲を押さえる働きがあるようです。
女性は30代後半から40歳頃に性欲のピークが訪れるようですが、これはエストロゲンの分泌量が減少して性欲が高まっているのだと言われています。
しかし一方では、エストロゲンは女性の性欲を高める働きがあるという説も存在します。
例えば更年期になると、エストロゲンの分泌量が減少し、性欲も減少する女性がいます。
エストロゲンの減少によって膣の委縮・分泌物の減少が起こるのが原因であると言われています。
以上2つの説では、「エストロゲンは性欲を押さえる」「エストロゲンは性欲を高める」と全く異なる説を唱えていますが、それも無理はありません。
エストロゲンが性欲にどのような影響を及ぼすのかは、医学的に解明されていないためです。
(2)プエラリアで性欲は変化するか
プエラリアにはエストロゲンと類似した構造の”女性ホルモン様物質”が含まれています。
そのため体内に取り込めば、女性ホルモン様物質はエストロゲンと同様の働きをし、女性らしい体作りをサポートします。
それでは、プエラリアを飲めば性欲はどのように変化するのでしょうか?前述した通り、エストロゲンは性欲にどのような影響を及ぼすかは解明されていません。
よって、はっきりとしたことはわからないのですが、過剰摂取すると性欲が減退する可能性は考えられます。
というのも、プエラリアの過剰摂取によってホルモンバランスが乱れると、性機能に異常をきたす恐れがあるためです。
性機能がうまく働かなくなると、性欲が出なくなることもあり得ます。
また、プエラリアを過剰摂取すると自律神経が乱れることもあります。
抑うつ状態に陥って性欲が減退する可能性も考えられます。
(3)プエラリアで性欲をコントロールするのは危険
プエラリアはホルモンバランスに密接な関係がある成分ですが、性欲のコントロールに用いるのは危険です。
サプリメントに用いられているとはいえ強力な物質で、摂取方法を誤ると性機能を恒久的に失う恐れもあるためです。
性欲を減らしたいなら、肉類を減らす・性的なものを見ない・没頭できる趣味を見つけるなど他にもたくさんの方法があります。
できるだけ安全な方法で性欲を減らしましょう。
逆に性欲を高めたいなら、精力剤など専用の製品を用いることをおすすめします。
(4)まとめ
エストロゲンが性欲に関係しているのかは、医学的に解明されていません。
そのため、プエラリアに含まれている女性ホルモン様物質に性欲を変化させる作用があるかどうかは、はっきりとわかりません。
しかし、プエラリアの過剰摂取によるホルモンバランスや自律神経の乱れが、性欲の減退に繋がる可能性はあります。
かといってプエラリアで性欲をコントロールするのはたいへん危険です。
別の安全な方法を選びましょう。