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プエラリアの歴史を学ぼう!

(1)プエラリアの基本情報
プエラリアはマメ科植物に分類される植物。
現地では「ガウクルア」と呼称されています。
100年以上前からタイの北部~ミャンマーの国境付近で自生していました。

ガウクルアは白・黒・灰・赤・黄の5種類に分類されており、特に白ガウクルア(プエラリア・ミリフィカ)が有用な栄養素を豊富に含んでいます。
世界中に輸出され、サプリメントに用いられているのも白ガウクルアです。

(2)プエラリアと原住民族
プエラリアの自生地にはタイの原住民族モン族が住んでおり、古来モン族はプエラリアを万能薬として利用してきました。
美容・若返りだけでなく、病気やケガの治療にも使えるため重宝されていたようです。

マメ科の植物であるプエラリアですが、万能薬として用いられたのは、栄養素が詰まっている地中のイモ部分。
茎の部分は衣服や日用雑貨としても活用され、薬としても素材としても現地の人々の生活を支えてきました。

ミャンマーでは、「プエラリアを食用している地域の女性は高齢になっても若々しく健康である」と記録されている古文書見つかりました。
その後、研究者がプエラリアを発見した時も、近辺の女性は年齢の割にグラマーな体をしていたそうです。

(3)プエラリアの研究
タイのチュラロンコン大学の薬学部教授は、1952年にプエラリアを研究するためのグループを結成しました。
その後、イギリスの研究チームによる成分分析も行われ、ついに1960年にはイギリスの学術誌「Nature」に取り上げられます。

学術誌には、プエラリアに”プエラリン”というバストアップ成分が含まれているという記述があり、プエラリアが世界中の女性から大きな注目を集める大きなきっかけとなりました。

その後は日本の研究グループの研究によって、プエラリアの独自成分ミロエステロールの分離に成功しています。
ミロエステロールはイソフラボンの1000倍もの生理活性を持つ女性ホルモン様物質の1種です。

プエラリアの強力な作用は人々の注目を集め、現在でも研究は継続されています。

(4)プエラリアは絶滅を危惧されている
世界中で注目され、タイから大量に輸出されているプエラリア。
現地では乱獲により絶滅が危惧されており、タイ政府は1991年にプエラリアを保護植物に指定しました。

現在では、許可を取っていない者はプエラリアの採取・輸出が禁止されています。
しかし保護植物に指定されたにもかかわらず、野生のプエラリアは数を減らしています。

一方、日本では兵庫県でプエラリアを栽培することに成功しています。
タイだけでなく世界中で栽培される日が来るのかもしれません。

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