プエラリアで不妊になる?
(1)プエラリアで不妊になる理由
プエラリアには、大豆の40倍の”イソフラボン”と、イソフラボンの1000倍の生理活性を有する”ミロエステロール”が含まれています。
いずれの成分も女性ホルモン様物質として、人体に女性ホルモン”エストロゲン”と同様の作用をもたらします。
プエラリアを正しい時期に適量摂取すれば、不足しているエストロゲンの働きを補うためバストアップや生理不順の改善に役立ちます。
その一方で、誤った時期に過剰摂取すると不妊症のリスクが高まります。
なぜなら、体外から女性ホルモン様物質を過剰摂取すると、女性ホルモンを分泌する機能が失われていくためです。
エストロゲンは、子宮内膜を厚くする・卵胞の成熟を促すなど、妊娠するためには必須の役割を担っています。
そのため、エストロゲンを分泌する機能が失われることは、妊娠しにくい体になることと等しいのです。
(2)プエラリアで不妊にならない方法
プエラリアで不妊にならないためには、以下の項目を守ることが大切です。
・1日400mg以下を摂取する
サプリメントの種類によっては、1日量が400mgを超えています。
安全にプエラリアを摂取し続けるためには、400mg以下の種類を選びましょう。
・生理前~生理中は摂取を控える
エストロゲンの分泌量が減少する生理前~生理中は、エストロゲン様物質を含んでいるプエラリアを摂取するべきではありません。
ホルモンバランスが崩れやすく、さらに効果が現れにくい時期だからです。
・自分の体に合わせる
適切な時期・量にもかかわらずプエラリアを飲んで体調を崩した場合、自分の体にとっては摂取量が多すぎるのかもしれません。
臨機応変に摂取量の変更、摂取の中止を行いましょう。
・20歳以下の摂取は控える
プエラリアは強力な成分を含有しているため、20歳以下で体の機能が未熟な人は摂取を控えて下さい。
性機能に悪影響を及ぼすかもしれません。
(3)プエラリアで不妊治療は出来るのか?
プエラリアは女性ホルモンを活性化させ、不妊を解消させるという説があります。
しかし、不妊治療を目的として自己判断でプエラリアを飲み始めることは控えて下さい。
摂取方法によってはさらに妊娠しにくい体になるリスクがあるためです。
プエラリアはバストアップなどの美容ケアを目的として摂取し、不妊治療を行いたいと思ったら、まずは専門の医師に相談することが大切です。
(4)まとめ
プエラリアは強力な女性ホルモン様物質を含んでいるため、過剰摂取するとエストロゲンの分泌機能を失わせて不妊症のリスクを上げる可能性があります。
摂取方法を守り20歳以下の人は摂取を控えましょう。
また、プエラリアを用いて自己判断で不妊治療を行うのは大変危険です。
必ず医師に相談して下さい。