プエラリアミリフィカは排卵に関係する?
(1)排卵は2種類の女性ホルモンに影響される
排卵とは、ホルモンの働きによって卵巣から卵子を排出することです。
排卵は生理周期の「卵胞期」と「黄体期」の間に起こり、周期が整っているか乱れているかによって排卵が起こるまでの日数は変化します。
生理周期は”エストロゲン”と”プロゲステロン”という2種類の女性ホルモンがバランスを取ることで巡ります。
まず、卵胞期はエストロゲンが優位となり、排卵の準備を整える時期です。
そして黄体形成ホルモンの働きで排卵が起こり、次はプロゲステロンが優位になることで黄体期に突入します。
エストロゲンとプロゲステロンが然るべき時期にきちんと増減すれば、排卵は定期的に訪れます。
(2)プエラリアは排卵に影響を及ぼす
プエラリアはエストロゲン様物質のため、体内に取り込むとエストロゲンとして作用します。
生理周期はエストロゲンとプロゲステロンに左右されるため、プエラリアの摂取は生理周期に影響し、そして排卵にも影響を及ぼします。
プエラリアによって排卵が遅くなる人も早くなる人もいますが、それは摂取するタイミングが大きく関係していると考えられます。
排卵の前、卵胞期にプエラリアを摂取すると、エストロゲンが優位になるサポートをするため、排卵までの日数が縮まる可能性があります。
また、排卵のあと、黄体期にプエラリアを摂取すると、本来プロゲステロンが優位になるべき時期にエストロゲン様物質が働いてしまうため、次の排卵が遅れると考えられます。
(3)プエラリアで排卵異常が起こらない方法
プエラリアは卵胞期~排卵日まで飲むことを推奨されています。
それは、エストロゲンが優位になる時期に摂取すれば、生理周期を整えるサポートをしてくれるからです。
また、最もプエラリアの効果を実感しやすく副作用が出にくいのもこの時期です。
卵胞期~排卵日に摂取すれば、遅れがちな生理が1か月ごとに定期的に訪れるようになったり、月経前症候群がやわらいだりといったメリットがあります。
排卵異常にならずメリットを享受するためには、ぜひこの時期にプエラリアを摂取して下さい。
とはいえ、せっかく卵胞期~排卵日に摂取しても、過剰摂取するとデメリットばかり感じることになるでしょう。
排卵日が異常に早く来たり、不正出血が起こったりする原因は、ほとんどが不適切な摂取方法です。
プエラリアは、排卵だけでなく女性の体全体に強い影響を及ぼす成分です。
生理周期や量を無視して飲み続けることは生理周期の乱れ・排卵異常・女性特有の疾患に繋がりますから、必ず用法・用量を守ってください。
(4)まとめ
プエラリアは排卵に密接な関係があり、摂取するタイミングや量によって排卵日が遅まったり早まったりします。
適切なタイミングは卵胞期~排卵日、適切な量は1日400mg以下です。
卵胞期~排卵日までに適量を摂取すれば、排卵障害は起こりにくく、むしろ生理周期が整うなどのメリットがあります。
黄体期~生理中は使用をお休みするか、ほんの少量を摂取するなど対策を立てて下さい。