プエラリアと便秘の関係性
(1)女性ホルモンと便秘の深い関係
女性は男性に比べて便秘になりやすい傾向があります。
その原因のひとつは、ホルモンバランスの乱れです。
まずは2種類の女性ホルモンについて簡単に説明しましょう。
・エストロゲン
女性らしい体を作る。
妊娠に備えて子宮内膜を厚くする。
プエラリアに含まれている女性ホルモン様物質は、体内でエストロゲン様物質として作用する。
・プロゲステロン
受精卵が着床しやすいように、子宮内の環境を整える。
水分や塩分の吸収を活発にするため、大腸壁から便の水分まで吸収し、排便しにくくする。
女性が特に生理前に便秘になりやすい原因は、プロゲステロンの分泌が活発になることです。
プロゲステロンは妊娠しやすい体作りのために大切なホルモンです。
しかし、便から水分を奪って硬くし、排便を困難にするやっかいなホルモンでもあります。
生理前だけでなく、ストレスや妊娠などでホルモンバランスが崩れた時も、女性は便秘になりやすくなります。
女性ホルモンと便秘には密接な関係性があるのです。
(2)プエラリアで便秘になる原因
プエラリアはエストロゲン様物質として働くため、プロゲステロンのように便秘とは関係性がないのでは?と考える人もいるでしょう。
しかしプエラリアの摂取方法を間違えると、副作用として便秘になることがあります。
なぜなら、エストロゲンとプロゲステロンは互いに影響しバランスを取り合っているためです。
例えば生理の時、生理周期は月経期→卵胞期→排卵期→黄体期と順番に巡ります。
この時、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、増減を繰り返してバランスを取り合っています。
2つのホルモンが正常にバランスを取れているからこそ、生理周期は正常に移り変わっているのです。
プエラリアはエストロゲン様物質として作用する成分のため、過剰摂取するとホルモンバランスが崩れます。
体内はエストロゲンが過剰に分泌されているに等しい状態となり、プロゲステロンとバランスを取り合えなくなるためです。
エストロゲンもプロゲステロンも分泌量をうまく調整できなくなり、結果的に便秘をはじめとしたさまざまな副作用が引き起こされます。
(3)プエラリアで便秘にならないためには?
プエラリアを摂取すると便秘になる原因は、プエラリアがエストロゲン様物質として過剰に働き、ホルモンバランスを崩すことです。
そのため、ホルモンバランスを崩さない程度にプエラリアを摂取すれば便秘対策に繋がります。
・1日400mg以下の摂取に抑える
これ以上の摂取は副作用のリスクが高まります。
・ホルモンバランスが乱れやすい時期の摂取は控える
生理前~生理中だけでなく、妊娠中・授乳中も控えましょう。
以上の2項目を守って安全にプエラリアを活用しましょう。
(4)まとめ
プエラリアは体内で女性ホルモン”エストロゲン”に等しい作用を及ぼします。
そのため、エストロゲンとプロゲステロンの増減によって保たれているホルモンバランスに影響を与え、副作用として便秘を引き起こす可能性があります。
便秘にならないためには、摂取量と摂取時期をしっかりと守って摂取して下さい。